世田谷区議会 2016-07-28
平成28年 7月 区民生活常任委員会-07月28日-01号
六ページに立面図がありますので、あわせてごらんいただけたらと思います。
四ページをごらんください。一階、二階の平面図でございます。
続いて、五ページが、三階、四階の平面図でございます。
まちづくりセンターの
活動フロアーを設置しております。
六ページは、建物の立面図でございます。左上の
南側立面図ですが、二階から四階は格子のデザインを配し、その右側の
東側立面図にありますように、一階に瓦状のひさしを設置いたしました。
恐れ入りますが、一ページにお戻りください。3の施設の特色につきましては、(1)
配置計画等として、①南北に長い形状の敷地への配慮、②参道側からの往来の考慮、③環境の配慮等でございます。
次に、(2)平面計画・
立面計画等でございますが、①一階に
まちづくりセンター、
社会福祉協議会を、二階に
あんしんすこやかセンターを配置したものでございます。
②コミュニティーの醸成を目的に三・四階に
活動フロアーを設置いたしました。
③代官屋敷やボロ市など地域の歴史や特性を生かし、建物の外観に和のデザインを取り入れました。
(3)の災害対策でございますが、
設置型発電機、
災害対策用トイレ汚水槽を配備するものでございます。
4の経費は概算ですが、記載のとおりであります。
また、5の今後のスケジュールにつきましても記載のとおりで、八月三十日に基本設計の説明会を行い、平成三十一年二月に新施設にて業務を開始する予定にしております。
説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆あべ力也 委員 現在の
上町まちづくりセンターの建物とか敷地に関しては、新しい
まちづくりセンターの建設に当たって、その後の跡地の利用とかそういうことについてはどういうふうな計画になっているんでしたか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 現在の
まちづくりセンターの場所に新しく建物を建てるというものでございます。
◆あべ力也 委員 誤認していました。申しわけございません。ありがとうございました。
◆
高岡じゅん子 委員 設置型の発電機を設けるというふうに書いてあるんですが、それがどこにあるかということがちょっと図面でわからなかったのと、それからできれば蓄電設備も多少つくったほうがいいのではないかと思うのですが、それについてちょっと御説明ください。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 わかりにくくて申しわけないんですけれども、屋上に設置する予定にしております。
それから、蓄電池については、今のところ設置されるというふうに聞いております。
◆
高岡じゅん子 委員 発電機なので、
太陽光発電ではなく、夜間でもできるガソリンとかそういうものでつくった発電機という意味なんでしょうか。ちょっとそこがわからなかったので確認です。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 太陽光ではなくて、そういったほかのガソリン等々を使ったような発電機を設置する予定にしております。
◆平塚敬二 委員
災害対策用トイレ汚水槽というのはどういう槽なんですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 私も詳しくは御説明するのが難しいんですけれども、直接ためておいて、ピットみたいなところにためておくというものでございます。
◎内田
世田谷総合支所長 トイレなんですけれども、通常は下水管に流すんですけれども、大きな地震の場合に、下水管が壊れている、詰まっているということで流すことができないということが想定されます。そのときに、先ほど課長が言ったピットということで、ある程度の容量のいわゆるボックスというんですか、それを用意しておく。ですので、流さなくてもそこで一時ためる槽をつくるということでございます。
◆
桃野よしふみ 委員 関連なんですけれども、それは
上水道のほうが機能しなくても、このトイレは機能するんですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 そのとおりでございます。
◆
桃野よしふみ 委員 先ほどの発電機なんですが、これは念のための質問ですけれども、時間はどれぐらい発電できるんですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 七十二時間可能で、出力は五キロワット程度ということでございます。
◆あべ力也 委員 これは、
まちづくりセンターの現在あるところに新しく施設をつくるということだけれども、
あんしんすこやかセンターがあるほうというのは、建てかえをした後はどうなるんですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 現在の
あんしんすこやかセンターは
社会福祉事業団の中に入っているものですから、そこのところはお返しするというか、
社会福祉事業団が使うことになるかと思います。
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○
岡本のぶ子 委員長 それでは、(2)(仮称)
世田谷区立スカイキャロット展望ロビー条例(素案)について、理事者の説明を願います。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 (仮称)
世田谷区立スカイキャロット展望ロビー条例(素案)について御報告いたします。
1の主旨ですが、
キャロットタワー二十六階に設置されております
世田谷区立区民会館第二別館の今後の事業展開の基本的な考え方と条例素案を取りまとめたので御報告するものでございます。
以下は、七月四日の
区民生活常任委員会で御報告したものと基本的に同じでございますので説明は省略させていただきますが、3の今後の事業展開の基本的な考え方の(2)の①から④、(3)の①から⑦にそれぞれの内容の例示を加えさせていただいたものでございます。
次に、一枚おめくりいただきますと条例の素案でございますが、御説明は、その次にホチキスどめとなっております条例素案の
新旧対照表により説明をさせていただきます。
右側に現在の
区民会館条例、左側に新条例の素案をお示ししております。まず、第一条の目的でございますが、区民同士の交流を促進し、より区の観光の振興を図るためとしております。第二条では、二十六階全体を
スカイキャロット展望ロビーと位置づけております。第四条で、
スカイキャロットで行う事業を定めております。
おめくりいただきまして、第六条では、区が使用することができることなどを定めております。
三ページの一番下、第九条では、個室を利用する者は規則で定める申請をすることとなっておりますが、これまでの規則では、半年前からの予約となっておりましたが、今後設置する規則ではこれを撤廃する予定にしております。
次に、五ページの一番下、第十七条では、利用料金の納付について規定しております。個室の料金につきましては、これまでは七ページにありますように、会議室、曜日、時間帯ごとに細かく定められておりましたが、五ページの第十七条第二項にありますように、一平方メートル当たりの上限を定めまして、事業者が定めるものとしております。
なお、この三十円という金額を七ページの別表第五に当てはめますと、最も安い平日の午後二時から午後六時までの金額よりは高く、最も高い日曜日、土曜日及び休日の午後六時から午後十時三十分までの金額よりは安い設定となっております。
最後に、九ページの附則でございますが、第一条、施行は平成二十九年十月一日を予定しております。第二条で、現在の
区民会館条例から第二別館の項目を削除することとしております。
一〇ページの第三条、第四条は、準備行為についての規定でございます。
説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
桃野よしふみ 委員 区民会館の別館という位置づけから区立の
展望ロビーという位置づけにかわるということなんですけれども、ほかの条例との関係において、例えばこれが区民会館でなくなることでできなくなることとか、区民会館でなくなることによってできるようになることというのは何かあるんですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 区民会館でなくなることによってできなくなることというのは、ちょっと今思いつかないんですけれども、
区民会館条例から外れることによって、先ほどちょっと御説明させていただきましたけれども、今までは同じ条例規則だったものですから、ほかの区民会館と同じように半年前からの予約ができなかったということが、単独の条例規則になりますので、そこら辺は事業者の決めたものといいますか、事業者の意見を聞きながら反映することができるというものになりますし、最初のほうにありました休館日とか開館時間も事業者の意見を聞きながら決めていくことができるということになってくるので、事業者の裁量が広がるということにはなるかと思います。
◆
桃野よしふみ 委員 いわゆる自由度が狭まる部分は特にないと考えていいですか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 そうならないようにしようとして、新条例ということで考えているところでございます。
◆
高岡じゅん子 委員
展望ロビーという位置づけということなんですが、この条例だけ見ますと、
指定管理業者は料金をどういうふうに取ることができるかということは大変細かく書いてあるんですが、
エレベーターで上がって展望するだけ、飲み食いをしない方は無料でできることが今とても人気だと思うんですが、そこの無料の部分が必ずあるということがこの条例で保障できるかどうかというのがちょっと見えないんですが、どうお考えでしょうか。
◎内田
世田谷総合支所長 今度の新条例につきましては、名称にもあるとおり、
スカイキャロット展望ロビー条例です。ですから、
展望ロビーがメーンになってくるというところで、
新旧対照表を見ていただきたいんですけれども、一ページの四条で、どういう事業展開をするというところで、(2)飲食物の提供をすること。ですので、簡単に言いますと、飲食ができるレストランについて
展望ロビーのどこで展開をするかというのは事業者の提案になりますよというつくりになっております。
それと、最初のかがみ文のところを見ていただきたいんですけれども、3の今後の事業展開の基本的な考え方の(2)の④なんですけれども、
展望ロビー来場者に対して、今まで
エレベーターをおりて右側だけだったんですけれども、都心側の左側についても展望を確保してくださいという仕切りになっております。ただし、全
室パーティー等で貸し切りになった場合については見ることはできませんけれども、基本的には右と左、両方とも展望を確保してくださいと。ただ、どういう形の展望を確保するかというのは、事業者からどういう企画案が出てくるかというところで選択をしていきたい。
◆あべ力也 委員 十八条の
指定管理者の利用料金の減額と免除等に関する規定ですけれども、利用料金は、使用に関する料金に関して、例えばこういう場合に減額しますよ、全額免除しますよということはわかるんですが、二項の
指定管理者は区長と協議の上、飲食料金を減額することができるということがあるんですけれども、減額した部分というのはどこが負担するんですか。
指定管理事業者が負担するということですか。
この減額という意味はどういう意味なんですか。利用料金の減額というのはよくわかるんですけれども、飲食料金の減額というのはどういう根拠で、この減額した部分はどこが負担するということを予定しているのかということを聞いております。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 これにつきましては、今の規定でも、
指定管理者は区長と協議の上と、二十一条の二項にあって、そこに倣って横引きで持ってきたものですから、何かを想定しているとかそういったものでは今のところはありません。
◆あべ力也 委員 そうすると、今までもこの規定があったということですから、この規定に基づいた具体の例というのはどういうことでの減額が今まであったのかということと、想定をしているのは具体的にどういうことですか。
◎内田
世田谷総合支所長 まず、その前の御質問のどこが負担するんですかということですけれども、この利用料金というのは
指定管理事業者のいわゆる収入になるわけですから、減額をすれば当然事業者の収入が減るということで、その部分について世田谷区が補填をするということはございません。それが一点です。
もう一点ですけれども、利用料金のところで、料理等を提供する場合なんですけれども、基本的な部分については先ほど課長が御答弁申し上げたとおり、想定としては限りなくケースというのは少ないと思うんですけれども、ただ、今後、事業者が利用料金についてこういう場合については減額をしたいと申し出た場合に、こういう条項がないと減額ができませんので、どういう提案が出てくるかわからないということでこの部分を入れたということでございます。
◆あべ力也 委員
施設利用料金はわかるんですけれども、飲食料金に関するものというのはどういう仕切りなんですか。飲食料金というのは、
サービス提供だけじゃなくて原材料もかかってきて、それなりに事業者としては提供する上でのコストもかかるでしょうし、そういう中で減額をしていくという規定が入っている理由がよくわからないということと、どういうケースの場合に飲食料金まで減額ができるということを想定しているんですかと聞いているんです。具体的な事例というのはどういう場合ですか。
◎内田
世田谷総合支所長 利用料金のところで、
利用料金制で、
コースメニューとかアラカルトとか上限が決まっていまして、例えば
コースメニューですと三千円とか五千円とか一万円だとかが出てくる。その部分については区と協議してこの金額でいいですよということになるわけですね。ですので、例えば五千円の
コースメニューがあるというところで、通常であれば五千円をお支払いいただくんですけれども、今回区長と協議して五千円という部分を、例えばある特定の期間とかある事業者に対して減額が可能性としてあるというところでこの条項を入れさせていただいたということでございます。
◆あべ力也 委員 というと、これは利用者に対する減額ということですね。だから、別に区の行事とかそういう場合に減額をしますよという限定した話ではなくて、利用者全体に対して、利用状況においては例えば割引利用も可能にしますよという、可能にするためにこの規定を入れているという理解でよろしいということですか。
◎内田
世田谷総合支所長 おっしゃるとおりでございます。
◆桜井稔 委員
新旧対照表で、飲食料金は同じような上限だということで、あと、別表の施設のほうは、若干違うんだけれども大体同じような感じなんですが、ちょっと気になったのは、ペーパー一枚のやつの3の(5)、事業者はこれまでこれを払っていなかったんですか。
キャロットタワーの管理費三千百五十万円を
事業者負担にすると、これまではなかったのを新たにするということなんですか。
ちょっとわからないのは、この事業者が三千百五十万円を負担して、さっき言ったように飲食料金とか施設料金のあれで、これまでよりも例えば飲食料金はもっと区民に負担が高くなってしまうのかどうかというのが気になるんだけれども、これまでは
施設管理費というのは
指定管理料ということで区が払っていたんでしょう。これは大丈夫なんでしょうかという質問です。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 現在、
スカイキャロットは
フジランドというところが指定管理になっておりますが、現在も
フジランドさんが三千百五十万円を負担しております。
◆平塚敬二 委員 先ほどの説明の中で、
エレベーターをおりて東側も展望できるようにしていただきますというお話だったんですけれども、それに伴う工事、もし起きたとしたら誰が負担するんですか。
◎内田
世田谷総合支所長 指定管理を考えておりまして、指定管理という場合は、通常、基本的には五年間という部分があります。ですので、当然、事業者の方から今の二十六階について工事をしたいという提案があった場合は、その内容にもよりますけれども――ただ工事をした場合には、五年後、つまり事業者の方が仮にA事業者からB事業者にかわるということになりますと、原状回復を求めるという部分がございます。ですので、そこの部分でコスト等もにらみながら、事業者がどの程度までの改装を希望するのかというところにかかっていると思います。
◆平塚敬二 委員 今の現状で、構造上、左側の東側を展望できるようにはなっていないですよね。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 そこら辺は事業者の提案によって、例えば今ドリンクコーナーというか、カフェ&バーのところが西側にあるかと思うんですけれども。あれと同じような構造を東側にも持ってきて、そこのところで回遊というか、自分の席に行くまでの間、選ぶことができる。東側でも西側でも選ぶことができるとか、そんな形になれば両方に行ける形になるかと思いますし、これは事業者の提案によって、今の形を生かしながらそういった工夫をしていただくということで、提案を待とうとしているところであります。
◆あべ力也 委員 今、
フジランドさんが指定管理ですけれども、この指定管理の期間はいつまででしたか。
◎山田
世田谷総合支所地域振興課長 二十九年の三月まででございます。
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○
岡本のぶ子 委員長 それでは、(3)平成二十八年度地域の
絆ネットワーク支援事業の
補助金交付決定について、理事者の説明を願います。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 平成二十八年度地域の
絆ネットワーク支援事業の
補助金交付決定について報告申し上げます。
1の主旨でございます。地域の
絆ネットワーク支援事業につきましては、町会・自治会等の地縁団体や地域で公益的活動を行っている活動団体が、他の団体と協力しながら地域のきずなを深め、ネットワークを広げ、実施する取り組みに対して支援していく事業でございます。
このたび、今年度の補助金交付団体対象事業を決定いたしましたので報告するものでございます。
2の地域の
絆ネットワーク支援事業の概要でございます。対象団体、対象事業、補助金金額は(1)から(3)に記載のとおりでございます。(4)のその他でございますが、こちらの事業、補助金以外にもまちづくりアドバイザー制度や各総合支所等で実施しております交流会等によりまして事業効果を高めているものでございます。
3の平成二十八年度申請、交付決定及び不交付決定件数でございます。今年度は百五十二件の申請をいただきまして、審査の結果、交付決定が百四十九件、不交付が三件となりました。なお、交付決定百四十九件のうち、新規事業は三十件でございます。
4、交付決定団体の名称、事業名称、事業概要、補助金交付額につきましては、別紙にまとめさせていただいておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。
5の平成二十八年度
補助金交付決定の総額でございますが、二千九百八十一万八千九百六十七円となってございます。交付決定百四十九団体の総額が予算額である三千万円を超過いたしましたので、今年度につきまして、各団体一律一%の減額をさせていただいたところでございます。
6のその他でございますが、交付決定をした団体、事業概要等につきましては、今月中に区のホームページへ掲載させていただきます。
報告は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 3の申請件数の増減と、不交付決定件数三件の内容はどういう内容だったのか教えてもらっていいですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 交付申請、決定の推移でございますけれども、年々ふえているところでございます。平成二十六年度は百三十団体の決定、昨年度は百四十七団体の決定、今年度百四十九団体となってございます。
また、御質問の不交付の三事業でございますけれども、不交付の理由といたしましては、一つ目の団体は、補助要件でございます活動を通して他の団体とのつながりを強め、そういったような取り組みが見受けられませんでしたので、不交付とさせていただいたというところが一つでございます。
また、もう一つのところは、事業の実施内容、収支計画が具体的に定まっていないというものがございましたので、不交付としたところでございます。
また、三つ目のところでございますけれども、これまで区の別の補助事業を受けていた団体ですが、今年度のみ地域の絆事業を行いまして、翌年度はまた旧来の事業に戻しまして、旧来の補助金を申請する予定ということで、継続性といったところが認められなかった、要件に合わなかったということで不交付とさせていただいたところでございます。
◆藤井まな 委員 5の予算額、全部合計すると三千万円を超えてしまうという話だったんですけれども、既存のものに対しては一%減額。三十件新規があるわけで、正確に言うとまだ幾らか残っているわけで、三十件の新規にその残額を乗せることとかはできないのかなという疑問と、何でこんな金額、三千万円ぴったりではない金額というのは、やっぱり事務的にこうなってしまうのがあるんですか。後ろのほうを見ていると細かい金額まで、一番細かいと一円の単位まで全部出ているわけじゃないですか。それがどういう理由なのかを聞きたいんですけれども。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 こちらの金額でございますけれども、まず今回、補助の交付決定をした団体の合計が三千十二万円程度ございまして、こちらのほうを計算のところで、きりのいいいいところで一番最初のところで一%、全体で三千万円。交付を受けた団体にとってもわかりやすいのかなというところもございましてさせていただいたというところでございます。
ただ、新規のところのみ残額を乗せるとか、そのような御提案を今いただきましたけれども、それは多分それぞれお考えがあるかと思いますけれども、そうしますとそれぞれほかの団体にとっても不公平感といいますか、そのようなところもあろうかと考えてございますので、全体的に一律の扱いということで取り扱いをさせていただいたというところでございます。
◆あべ力也 委員 不交付の決定件数が三件あったということで、先ほど内容はお聞きしましたけれども、この三件というのは、新規の申請団体ということの認識でいいんですか。それとも継続も含まれるということですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 今年度不交付の三件は、どちらも新規のものでございます。
◆あべ力也 委員 昨年度の件数が百四十七件ということですけれども、その百四十七件は全て継続されているということですか。それとも申請されていないところもあるんですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 今年度、新規でのところが三十団体ということでございまして、正確な数は把握していないんですけれども、全てが継続したというわけではございませんでした。
◆あべ力也 委員 一事業二十五万円を上限として、全体金額がそれなりに膨らんできているわけですけれども、事業そのものの地域のネットワークを支援していくという趣旨そのものは賛同もしますし、大いに発展させていただきたいと思っているんですけれども、各団体さんのそれぞれの活動の状況であったり、内容を把握するということにおいては、自己申告ということなんでしょうか。区のほうでこれをチェックするというようなことの機能というのはあるんですか。ただ、会計報告とか事業報告を受けるということだけなんですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 まず、こちらの事業は、例えば申請ですとか、その後の完了のときですとかは、
まちづくりセンターのほうで事務を行うということで、そういう意味においては、私どものところよりは、より身近なところでそういう確認ですとか、チェックですとか、実際に事業をやっているところを伺ってみるとか、そういうこともよりやりやすい状態になっているかとは思っております。
また当然、申請を受けて交付決定をしまして、事業をやって完了届が出てきます。そういった書類のところが中心になりますけれども、書類上の疑義を見つけましたら、当然私ども地域調整課なり、総合支所の地域振興課なり、
まちづくりセンターで確認するというような流れでさせていただいております。
◆あべ力也 委員 今までこれを継続事業として区としては推進してきているわけですけれども、今まで事業決定をして交付を受けている団体さんで、何か問題があったという事例は過去にあるんですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 最近の事例というか、私の把握しているところでは特段聞いてございません。
◆あべ力也 委員 いろいろこういう地域の皆さんがやられるネットワーク事業というのは大変な、区の行政に対して御協力いただいていくわけですから、これ自体は推進していかなくちゃならないんですが、世田谷区として財政支出をしてそれぞれ支援をしていく中では、どういう事業が行われて、的確に執行されているのかということに関しては、しっかり検証できるような体制というのが必要なのかなと思うんですね。継続団体も多いですし、長期にわたって活動されているということでありますから、その中でしっかりとした事業の執行がされているかどうかというのを、検証の仕組みそのものが今整っているかというと、お聞きするところでは、間違いなく検証されているというようなことはないのかなと感じがするんです。
今、行政の中でも、オンブズマン制度であったり、自治体ではやっているところもありますよね。例えば福祉オンブズマンであったりとか、行政サイドでつくるオンブズマンというのはいろいろあると思うんですね。これは区民に対する助成としてやっているんですけれども、的確な運用がされているかというようなことを区のサイドで検証ができるような仕組みづくりというのも、私はこの事業そのものの継続をしていくに当たっては必要なことなのかなと思うんですけれども、この点はどうですか、副区長。
◎宮崎 副区長 これは何年前からというのは記憶が思い出せないんですが、実は、スタート時点は各種団体の地域活動の部分を単体として見て事業開始をしたという経過がございます。
節目としては、三年ずつで見直しをかけていますので、これで四サイクル目か三サイクル目なんですけれども、その間には、今御指摘のありました事業効果をどう見るかということも、区の中でも検証しましたし、その際は、この表紙には書いてございますが、2の(4)その他ですね。一つの団体、もしくは結びつきのある団体の事業とだけに捉えるんじゃなくて、それを持ち寄っていただいて、さらに進化させていくといいますか、例えば同じような事業体をとっているとか、またそこはそこでそういうことの情報が知り得ていないということもありますので、そういうところに御参加いただいて、じゃ、うちと一緒にやってみましょうというようなことで、地域間の結びつきというところまで出てきましたので、そういう意味では、節目節目の検証もしていますし、また委員から御指摘がありましたように、今後広がっていくためにも、そういう検証の機会は必要かなと思っているところです。
◆平塚敬二 委員 今お話しがあったように、見直しをかけながら新たに三十団体、ことし持ち込まれたということなので、その新たに申し込まれた団体の傾向性というんですか、このようなのが出てきたというのはありますか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 傾向と申しますか、実際のところはこの補助内容はさまざまなところがございますけれども、確かにネットワークづくりといいますか、そういったところについて多分この事業自体長くやっているからというところもあるかもしれませんけれども、そういったところを申請のところで力点といいますか、置いているような活動が結構多くなってきているのかなと、感触で申しわけないですけれども、考えております。
◆平塚敬二 委員 まさにきずななので、先ほど副区長もおっしゃったように、今までばらばらにやっていたところが一緒になって、また大きくなってやっていくということも大事だし、新たに違うところを呼び込んでいくというのも大事ですから、本当にそういう地域の中できずなが大きくなれば、いざというときには本当に助け合えると思うので、検証は当然されていると思うんですけれども、どんどん仲間をふやしていくという方向に進めていただければいいと思いますので、よろしくお願いします。
◆桜井稔 委員 これは補助金を交付して、結果の報告書というのは出されていらっしゃるんでしょう。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 完了の報告を出していただいております。
◆桜井稔 委員 例えばほかの補助金をもらっている、例えば町会だったら町会の中での補助金をもらっているのとあわせて、同時に絆事業の補助金ももらっていると。この補助金をダブってもらっていながらも、ちゃんと使い方は分けているんですよね。そういうのはないんですか。
◎羽川
世田谷総合支所地域調整課長 もちろん同じ団体がいろいろ補助金をもらってということはあるかと存じますけれども、該当事業について、当然会計を切り分けして、報告をいただくということで徹底させていただいているところでございます。
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○
岡本のぶ子 委員長 それでは、(4)宗教法人等が行う祭礼等に係る区の対応について、理事者の説明を願います。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 宗教法人等が行う祭礼等に係る区の対応について報告いたします。
本件は、企画総務常任委員会及び文教常任委員会とのあわせ報告でございます。
1の主旨でございますが、北沢地域の神社で例大祭が行われた際に、職員が懇親会へ参加する趣旨で公費を支出したものの、式典において玉串奉奠を行ったことを踏まえ、全庁を対象に実施した調査結果と区の対応を報告するものでございます。
2、区の基本姿勢についてです。まず、一点目として、区民、地域団体、事業者等と協働して地域のまちづくりを進めていく上で、職員が地域行事等へ参加し、地域との絆やネットワークを築いていくことは重要な職務である。二点目として、宗教法人等が行う祭礼に職員が公費で参加する場合は、憲法の政教分離の原則を踏まえ、地域との交流を目的とした懇親会への出席にとどめ、宗教的色彩のある式典への参加はしないものとする。この二点を区の基本姿勢としております。
3の実態調査の実施についてです。ただいまの基本姿勢を踏まえ、総務部が区の全職場を対象に実態調査を行いました。(ア)と(イ)に記載の行事について、過去五年間の公費の支出実績について関係書類を確認、調査いたしました。また、交際費のある所管課に対しましては、過去五年間の交際費の支出実績について、現金出納簿等の関係書類を確認し、総務課へ報告しました。この報告を受け、総務部では関係書類の確認と所管課長へのヒアリングを実施しました。
裏面をごらんください。主な内容につきましては、まず、地域の祭りへの参加状況につきましては、地域の祭りを担当する各総合支所、各
まちづくりセンターの職員が多く、地区によっては学校長の出席もございました。
次に、各総合支所では、それぞれの地域の歴史や伝統を踏まえ、まちづくりの観点から各種行事に参加しております。今回調査した祭り等の行事への参加は、多くが町会や実行委員会が主催する地域行事として行われており、
北沢総合支所以外では職員が宗教法人等に公費を支出し、かつ式典で玉串奉奠を行ったケースはございませんでした。
次に、
北沢総合支所におきましては、多くの祭りに、
総合支所長を初め、副支所長、
地域振興課長、地元
まちづくりセンター所長などが出席する際に、その一部の祭りでは玉串奉奠が同時に開催され、その一連の流れとして、玉串奉奠と懇親会に出席したケースがありました。なお、これに伴う公費の支出は懇親会の参加費であることも確認しました。
次に、教育委員会事務局におきまして管理する幼稚園、小中学校につきましては、学校長が地域行事等に積極的に参加している状況です。そうした中で、一部の小学校において、学校長が宗教法人に公費を支出し、かつ式典で玉串奉奠を行ったケースがありました。なお、この公費の支出は懇親会の参加費であることも確認しております。
(3)の調査結果でございます。今回の調査結果において、宗教法人等に公費を支出し、かつ式典で玉串奉奠を行ったケースは四十八件でした。内訳は記載のとおりでございます。
憲法における政教分離の原則は、自治体が宗教とかかわり合うことを全て否定したものではなく、その目的が宗教的な意義を持ち、その効果が宗教の助長につながる行為を禁じているものであります。今回の事例は、地域との交流を目的としたものでありますが、公正中立が求められる公務員として、区民に疑念を生じさせる結果となり、不適切な行為を伴う公費の支出でありました。
次のページをごらんください。4の今後の区の対応でございます。全庁への周知徹底として、組織及び職員として憲法で定める政教分離原則が規定する宗教的活動について、改めて今回のような疑義が生じないよう区の組織全体として確認するとともに、再発の防止に向け、副区長名で依命通達を全庁に発し、全所属長及び全職員への注意喚起を徹底いたしました。また同様に、学校長には教育委員会において対応しました。一方で、区としましては、前述の区の基本姿勢に基づき、地域のまちづくりを進める観点から、引き続き地域の祭りなどの各行事を通じて地域のきずなの強化に取り組んでまいります。
(2)交際費の支出基準の改正につきましては、全庁的には本件を教訓として、現行の庁用交際費の支出基準においても見直し明文化を図ることといたします。教育委員会事務局の校長交際費については、現在のマニュアルをより具体的な事例に即したマニュアルへと改定していきます。その上で、改めて基準の徹底を図っていくこととしております。
5、その他でございますが、まず区への返納についてです。今回の公費支出の目的が懇親会の出席であったとしても、宗教法人に公費を支出し、かつ職員が玉串奉奠を行っていたことは宗教的色彩があり不適切であったとして、平成二十三年度から二十七年度の
北沢総合支所における四十三件の支出額、また、平成二十五年度から二十七年度の教育委員会における五件の支出額について、
北沢総合支所及び教育委員会事務局の関係職員から自主的に全額を区に返納いたしました。
最後に、職員への注意、指導についてです。今回の調査結果において、
北沢総合支所及び教育委員会事務局の公費支出につきまして、区として不適切な行為を伴う支出であると判断しており、総合支所の全責任者である支所長を初め、副支所長、収支命令者の
地域振興課長に対し、区長より厳重な注意、指導を行いました。また、教育委員会事務局においても、校長交際費の収支命令者である学務課長及び教育次長及び当該校長に対して、教育長より厳重な注意、指導を行いました。
説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
桃野よしふみ 委員 これは本会議で取り上げてきましたけれども、まず、支出の件数と支出の金額が本会議で質問したときと異なってふえていますけれども、これはなぜですか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 今御質問の件数の相違点についてです。
第二回定例会のときに調べた後に、今御報告いたしました総務部より調査がございました。そして、再度調べ直した結果、プラスで件数が六件、三万円のプラスが発見されました。ということで、件数がふえている状況でございます。
◆
桃野よしふみ 委員 質問通告もしているので質問の趣旨等はよくおわかりだと思うんですけれども、私が主張していたのは、政教分離の原則に反して区が区民の皆さんから集めた税金を支出しているじゃないか、税金の使い方としておかしいんじゃないかという趣旨で質問したわけですから、教育委員会の分というのはさておき、
北沢総合支所地域振興課分についても金額と件数が違うというのは、本会議の答弁として、しっかり緊張感を持ってきちんと調べた上で答弁をしていただかないと、こちらも趣旨なんかは事前に伝えていますから、そこはしっかりとやっていただきたいということをまず指摘しておきます。
それと、これは関係の職員で弁済するということなんですけれども、何人でどういう立場の方が幾らずつ、例えば均等で割っていくのかとか、法定利息がつくのかとか、その辺のことをもう少し詳しく説明していただけますか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 まず、利息については、民法上の利息五%を含めております。
それから、払った職員については、過去から関係者職員で現職の職員です。具体的には、現在の支所長、副支所長、私と、前の支所長、その前の支所長、それから前の
地域振興課長、合計六人でございます。職層に応じて割って支払いをしました。
◆
桃野よしふみ 委員 教育委員会のほうはどうですか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 教育委員会のほうは、教育次長、現学務課長、前学務課長、三人で割っているということを聞いています。
◆
桃野よしふみ 委員 一旦支出した公金を、支出した職員が弁済するというのは非常に大きなことだと思うんですけれども、ここで言うと、これは本会議のときも指摘しましたけれども、不適切という言葉でくくられていますけれども、これは政教分離の原則を踏まえ云々というふうに書いていますから、これは政教分離の原則に反したからお金を返すと、憲法違反の行為だからお金を返したという認識でよろしいんですか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 先ほどの説明の中でも申し上げましたが、趣旨としましては、懇親会である直会、これは地域の方々が多く集うところで、懇親を目的として、そこに行くことを趣旨として参りました。その中で、一連の流れとして玉串奉奠も受けてしまったという状況がございました。
結果的に、区民から疑義が生じる行為だったということで自主返納をしたということでございます。
◆
桃野よしふみ 委員 恐らく何回聞いてもこれは同じやりとりになってしまうので、質問としては、同じことは聞きませんけれども、ここに皆さん書いているとおり、自治体と宗教とのかかわりを全て否定したものではないということは判例で出ていますけれども、逆に言うと、特定の宗教の援助助長につながる行為は憲法違反だということで、愛媛県靖国神社玉串訴訟、それで違憲だということは明確に判例としてあるわけですから、これを知らなかったというのが私はまず驚きですし、当然、本会議場でも言いましたけれども、区長は過去、靖国神社の参拝というのは憲法違反じゃないかということを国会で取り上げてきた方ですよ。その方が、みずからも玉串奉奠をしておいて、区長より厳重な注意、指導を行ったとここに書いていますけれども、区長も当事者だと思うんですけれども、区長は何とおっしゃっているんですか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 所管としましては、これも繰り返しになりますが、懇親会である直会に、地域の方々と懇親を図るために行ったと。そして、その流れの中で玉串奉奠をしてしまったと。そのような状況はわかるが、繰り返しになりますが、区民の方から疑念が生じるような行為だということで、そのようなことをこれからはしないようにということで、玉串奉奠は受けないように、懇親会である直会についてはいいがということで注意をいただきました。
◆
桃野よしふみ 委員 私が今聞いたのは、区長御自身が玉串奉奠を受けているということ、当然そこに行政の職員がみんなずらっと並んでいて、恐らく公費で来ているんだろうなというのは容易に想像がつく状況の中で区長がそこにいたわけですよね。それをやってきた中で、本会議で取り上げられるまでは区長もそれを何ら問題だと思っていなかったわけですよ。
それで、いざこういうふうに問題になると、区長より厳重な注意、指導を行ったというのがおかしいんじゃないかと言っているんですね。区長はみずから自分にペナルティーを科すような考えを持っているのか持っていないのか、そういうことを聞いているんです。
◎宮崎 副区長 区長と、今回の件についても一度お話ししていますが、まず、今桃野委員から出ている区長みずからの部分についての国会時代を含めてでしょうか、そういうお話についてはいただいていません。区長のほうも、その場にいたことがあるということについては、そのとおりだということだそうですけれども、そこについては、今課長から御説明したように、区長自身のそこにいた意図としても、いわゆる懇親会のほうへの出席を意図としていたということを確認しております。
◆
桃野よしふみ 委員 またこれは、一旦支出した公金を返済するという大変大きな問題ですから、ここでやっているとちょっと時間も足りませんので、また別の場でやります。
◆あべ力也 委員 宗教法人等への祭事行為に関しては、公金を支出していたということに関してはちょっと問題かと思いますけれども、職員の皆さんも地域の中でいろいろ活動されている中で、おつき合いをされていく中で、いろいろな要請があってそういう状況になったのではないかということは推測はできるわけですけれども、公務員の職員の皆さんもいろいろ多面性を持っていて、公務員としての側面と個人としての側面があって、個人として例えば神社等にお参りしたり、玉串奉奠をしたりというのは、個人としてすることに関しては、これは何も妨げられるものではないと思います。
ただ、公務員の方の場合には、それを公務員の性質を持って行動されているかという指針においては、例えば勤務時間中における活動に関しては、公務員としての活動の性質を持つということなのか、地域との関係等も含めて、休日に公務だけではなくて個人的に活動に参加せざるを得ないという場合もありますよね。そういった場合に私人として扱うのか。その辺の線引きが、逆に言ったらこういう指摘があって、今後、公務員の皆さんが地域の活動の中で、いわゆる神社であったり、お寺もあるでしょうし、どういうおつき合いの仕方をしていったらいいのかというのは極めて二の足を踏んでしまうような部分があって、その辺の判断は難しくなってくるのかなと思うんです。
その辺は庁内で今回いろいろ依命が出たということなんですけれども、実際の勤務時間での取り扱いの問題であったり、どういう部分を公人としての扱いをするのか、私人としての扱いをするのかという線引きに関しても、皆さんが仕事をやりやすくなる上でもそれは必要なことなのかなと思うんですが、その点についてはどうですか。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 今、委員御指摘のように、特にまちづくりをしていく中で地域の方々と懇親を図るということは非常に大事なことだと思っています。今回、両副区長名で出た依命通達の中におきましては、先ほど紹介させていただきましたように、そういった地域とのつながりを大事にしていくようにということを前提とした上で、あとは区民の方から疑義を抱かれるような、例えば今回のような玉串奉奠に出てしまうということは慎むようにということ。
ただ、その後にある懇親会である直会のようなものについては、今後、懇親を図るという意味で参加することは構わないというふうになりました。その点についても今回はっきりそういった方針が出ましたので、今後そういう方向でやらせていただくというふうに考えております。
もう一つ、公人としてなのか、私人としてなのかというところについては、今後総務部のほうにもそういった問題提起を伝えながら整理していきたいというか、具体的にどういうふうにやっていけばいいのかというのは、整理していきたいと思っております。
◆あべ力也 委員 私も地域のそういう行事に呼ばれたり、いろんなことに参加したりしているわけですけれども、公務員の方だとそういういろんな線引きの上で、宗教関係の行事というのもたくさんありますから、玉串奉奠だけが宗教的な行事かというとそうでもなくて、例えば節分に豆をまくという行為も、これはいわゆる宗教行事だと言ってしまえばそうですし、ケース・バイ・ケースで、職員の皆さんがやりやすいような指針というのをしっかりつくっていただくのも私は大事なことかと思うんですね。
これはどうなんだろうなと思って、地域の皆さんとのコミュニケーションがちょっと粗くなってしまうという部分もあるのかなというふうに思いますので、その点についてはしっかり庁内で検討していただきたいと思います。意見ですけれども、申し上げておきます。
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○
岡本のぶ子 委員長 それでは、(5)(仮称)
守山複合施設基本構想(案)(
守山小学校後利用)について、理事者の説明を願います。
◎長岡
北沢総合支所地域振興課長 (仮称)
守山複合施設基本構想(案)についてでございます。
本件につきましては、
福祉保健常任委員会とのあわせ報告でございます。
1の主旨です。世田谷区立小・中学校の適正規模化・適正配置に関する具体的な施策に基づき、東大原小学校と統合し、閉校となった
守山小学校の後利用について、後利用方針に基づき基本構想検討委員会で検討し、(仮称)守山複合施設の基本構想案をまとめたので報告するものでございます。
2の基本構想(案)の概要、(1)の基本方針です。
①大原保育園・大原福祉作業所の移転です。移転により、施設の複合化を進めるとともに設備の更新を図ります。②子どもたちの居場所となり、近隣の住民が集える施設。これまで学校が担ってきた地域コミュニティーの拠点としての機能を継承します。③災害時の防災拠点、④
守山小学校の記憶の継承、⑤既存建物の有効活用と機能の複合化に配慮した施設、⑥用途地域による建物の制限がございますので、これにつきましては建築基準法第四十八条に基づく許可を申請し、審査を受ける予定でおります。
(2)の施設の概要についてでございます。①の旧
守山小学校、現在は校舎、体育館、その他で約四千三百平米の延べ床になっております。②の用途別床面積をごらんください。これは新しく複合施設となったときの内訳を書いてございます。地域集会室施設スペース、それから区立保育園のスペース、福祉作業所のスペースということで、合計は同じく約四千三百平米ということです。
裏面をごらんください。(3)の施設の主な諸室でございます。こちらにつきましては、添付しております冊子の二五ページをごらんいただきながら、簡単に説明をさせていただきます。
左側が一階の平面図、右側の上のほうが二階の平面図、右側の下のほうが三階の平面図となっております。一階の左のほうを見ていただいて、クリーム色になっているところが保育園部分、水色になっているところが区民集会スペース、それから、右下のところにある三階部分の薄い緑になっているところが福祉作業所のスペースとなります。
かがみ文の裏面に戻っていただきまして、両方を見ていただきたいんですが、(3)の主な諸室というところで、まず①の地域の集会施設、これは水色のところです。こちらにつきましては、会議室や多目的スペース、それから旧家庭科室などがございます。②の保育園につきましては、クリーム色のところですが、保育室、おでかけひろば等がございます。③の福祉作業所につきましては、作業室、食堂等です。④その他としましては、広場があって、ビオトープや防災倉庫等がございます。
それでは、レジュメの3の経費をごらんください。経費についてはごらんのとおりでございます。
4の今後の予定についてです。ことしの八月下旬になりますが、住民説明会を予定しております。この後、八月に基本設計、二十九年度に実施設計、三十年度に改修工事となりまして、三十一年度に開設の予定でございます。
説明は以上です。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○
岡本のぶ子 委員長 では、(6)東京二〇二〇
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた検討状況について、理事者の説明を願います。
◎原田
総合調整担当参事 東京二〇二〇
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた検討状況について御報告させていただきます。
1の主旨でございますが、区は東京二〇二〇
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた取り組みを現在検討しているところですが、その検討状況について御報告いたします。
まず、別紙1をごらんいただけますでしょうか。世田谷区からの申請を受けまして、ことしの六月十四日に内閣府より、アメリカ合衆国を相手国、地域としたホストタウンとして登録されました。これによりまして、概要に書かれていますとおり、キャンプの受け入れやアメリカ合衆国の地域との文化交流など、主にアメリカとの交流を大会前から、そして大会後も継続して実施してまいります。
続きまして、別紙2をごらんいただけますでしょうか。これは、世田谷区と関係団体、機関との関係を示した略図でございます。上部のほうから時計回りに御説明させていただきます。
気運の醸成や来訪者へのおもてなしにつきましては、区民や商店街などが主体的に担っていただく必要がございますが、その仕掛けや支援を世田谷区が行ってまいります。また、区民健康村の川場村につきましても活用してまいる予定でございます。
そして、
オリンピック会場やキャンプ地周辺の環境整備は、世田谷区のほか交通事業者や東京都、JRAなどがそれぞれの役割分担のもと実施していきますが、
オリンピック・パラリンピック競技会場となります馬事公苑自体の整備や馬術競技の運営そのものに関しましては世田谷区は直接かかわりません。
また、左下でございますが、先ほど御説明しましたアメリカのホストタウンとしてキャンプ場の提供のほか、交流事業を実施してまいります。キャンプ誘致に関しましては、世田谷区とアメリカの
オリンピック委員会が覚書を締結しました。これを契機としまして、内閣府にアメリカのホストタウンとしての申請をし、内閣府から世田谷区は、アメリカ合衆国、地域を相手国とするホストタウンとして登録を受けたものでございます。
続きまして、別紙3をごらんいただけますでしょうか。庁内の取り組みでございます。東京二〇二〇大会に向けましては、区の全領域にわたって連携しながら準備を進めていく必要がありますけれども、現時点で想定される取り組みと窓口の一覧でございます。今後各領域で
オリンピック・パラリンピックの取り組みが進んでくれば随時追記してまいります。
恐れ入ります。表紙にお戻りいただけますでしょうか。4の総合運動場陸上競技場スタンドの改築計画についてでございます。東京二〇二〇大会に向けてさまざまな準備を進めていく中で、今から早急に準備をしていかなければならないことといたしまして、アメリカのキャンプ受け入れをきっかけとして、その後の区民利用の環境改善のための総合運動場陸上競技場のスタンド整備とバリアフリー工事を実施いたします。
5といたしまして、懇談会及び検討会の今後のスケジュールを予定ですが掲載いたしましたのでごらんいただければと思います。
御報告は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 二枚目の世田谷区交流計画の概要で、キャンプを通じた交流で、アメリカ選手団との触れ合いイベント、本当にこれは可能なことであればやってほしいなと思います。もちろんアメリカ選手団は
オリンピックのために来るわけで、なかなか区民とどれだけの触れ合いイベントができるかというのは不透明だと思うんですけれども、今までのいろいろな
オリンピックを見て、調べた上では、どういった地域との触れ合いイベントが今までの
オリンピックではあったんですか。
◎玉野
オリンピック・
パラリンピック担当課長 これまでのアメリカの各国との取り組みとしましては、例えば大学に行って、コーチ陣や生徒に対して指導を行うとか、例えば触れ合いデーのようなものを設けて、その日一日は選手と写真を撮ってよかったり、握手をしてよかったりという日を設けるとか、アメリカの
オリンピック委員会に言わせますと、やっぱり選手たちは地域に貢献する活動に対してもプロなので、きちんとそういったことは対応させていただくよというお話をいただいております。
◆藤井まな 委員 次に、別紙3の米国を対象とするホストタウンに関することの③で、アメリカと世田谷区文化交流、区民との交流事業と書いてあるんですけれども、このイベントというのは、アメリカの国民との交流事業というのは、アメリカにいる方たちに対するPRで、誰かアメリカにいる方たちを呼ぶとかいうことを想定しているのか、それとも、世田谷区の中にもアメリカの方もいらっしゃると思うんですけれども、世田谷区の中のアメリカの国民の方と交流事業をやろうとしているのか、余りよく趣旨がわからないんですけれども。
◎原田
総合調整担当参事 現在は、六月十四日に内閣府からアメリカを対象としたホストタウンに認定されたという段階でして、これを受けまして、どのような交流をしていくのかにつきまして、今後どういった形でアプローチをとっていったらいいのか、どんな事業が現実的にできるのかも含めまして、年次計画を立てながら、今後検討して具体化していきたいということで今準備を進めているところでございます。
◆藤井まな 委員 それは、つまりアメリカにアプローチして、アメリカのほうから呼んだりするということもあり得るということですか。
◎後藤 国際課長 可能性としてはなくはないかなと思っております。先ほどの交流といっても、いきなりアメリカさんと交流してくださいといっても、実はホストタウンとして世田谷区が認定されたということを、区民の方々も含めてまだ全体として浸透していない部分があることも課題として認識しております。まずはホストタウンであるということを知っていただくという発信が必要かなと思っております。
そうしたことを、例えばアメリカ大使館でありますとかにも働きかけをして、知っていただくことを通じた中で交流のきっかけが何かつかめたときに、そういったところをきっかけとしていろいろな交流の事業を進めていくみたいなことが何かできないかなということで、実は今、ロードマップ的にどういうことからやっていくとうまく交流が進んでいくのかといったところを中で検討しているところでございます。そうした中で可能性としてそういったことが出てくれば、積極的にやっていきたいと考えております。
◆藤井まな 委員 ちなみに、世田谷区にアメリカ国籍の方が何人いるかとか、大体把握されているんですか。
◎後藤 国際課長 構成として、ちょっと古くなってしまうんですけれども、今のところアメリカの在住外国人の方々の比率としては、三番目の位置づけになっております。一番目が中国の方、二番目は韓国の方、三番目がアメリカで、二十八年の一月現在なんですが、千三百人ほどの方が区内在住になってございます。
◆藤井まな 委員 最後に、その同じページのおもてなし・観光というというところ、①の地域でのおもてなしという部分について聞きたいんですけれども、下の②からに書いてあるところに関してはすごく具体性があって、一番最初のおもてなしの部分だけ、気運の醸成とおもてなしということが書いてあるんですけれども、僕はおもてなしという言葉はいい言葉だと思いますけれども、すごく難しい言葉だと思っていて、町会・自治会さんにお手伝いをしてもらわなければ当然うまくいかないのは重々承知ですけれども、ただでさえ、世田谷区というのは町会・自治会さんに大きな負担をかけているわけで、
オリンピックだからより頑張ってよというのは相当な配慮がいるとは思うんですね。
もちろんふだんの町会さんとか自治会さんに対していろいろやってもらっていることとかを加味しながらやっていかなければいけないということはすごく重要だと思うので、
オリンピックだから特別、もっともっとこれだけやってよというんじゃなくて、ふだんからのことも加味してやっていただきたいというのと、NPO団体さんとの協働というのは、NPO団体というのはどういった選定をされるんですか。
◎原田
総合調整担当参事 今お話しのように、町会・自治会、さまざまな事業を担っていただいている中で、区のほうからこれをやってよというのではなくて、町全体としておもてなしをしていこうという機運をどのように高めていったらよいかということでセミナー等、かつての開催地の話ですとか、選手たちは町全体でおもてなしをしてくれたという気分が非常にうれしかったというお話もオリンピアンから聞いていますので、これから仕掛けをしていきたいと思います。
NPO団体につきましては、今年度からちょうどボランティア協会と協働しまして、NPOとの相談事業等を始めましたので、その辺を橋渡しとして、NPO団体にも声をかけていきたいと思っていますし、あと、ボランティアですね。東京都と国がそれぞれボランティアを八万人程度募集するというような新聞記事がありましたけれども、区独自といたしましてもおもてなしのボランティアは必要だと認識していまして、それをどのようにこれから募集していくのか、登録していくのか、教育していくのか、その辺も課題であると認識しております。
◆
桃野よしふみ 委員 総合運動場の改築計画なんですけれども、スタンド整備とバリアフリー化工事というふうになっていますが、これは例えばアメリカ選手団側から何かリクエストみたいなものがあったりするのか、ないのかということを伺いたいのと、これは例えばそういうオーダーがあるのであれば、費用負担もアメリカ選手団側も受ける用意があるのかないのかとか、その辺を教えていただけますか。
◎渡邉
スポーツ推進課長 御質問のアメリカからの要望というのは、現在のところございません。恐らくは、リオ・
オリンピック大会が終わった後から協議が本格化してくるところでございますけれども、その前に、御存じかどうか、実はあそこは昭和四十五年に建っている建物で、今の更衣室についてもエアコンはございませんし、シャワールームもない、足洗い場しかない。それから、トイレが全部和式ということもございますので、まず基本的なところ、それからバリアフリーが全然できていないところもありまして、アメリカのそういう協議を待っていますと時間的にも短い部分がありますので、まずはどんなことができるかということでスタートを切りたいということで御提案しているところでございます。
◆
桃野よしふみ 委員 以前の報告の中では、事前キャンプ、
オリンピックの選手団に関してということだったと思うんですけれども、パラリンピックについての話は今どうなっているんですか。
◎玉野
オリンピック・
パラリンピック担当課長 前回の委員会でも少しお話しはさせていただいたんですが、パラリンピックのほうに関しましては、事務局がアメリカ
オリンピック委員会ととても近いところにあるというところまでは聞いておりまして、具体的にパラリンピックの事前キャンプが行われるかどうか今後調整していきたいということです。
◆
桃野よしふみ 委員 環境に配慮した大会の取り組みの中で、受動喫煙のない町の取り組みとなっています。
オリンピックと喫煙の問題というのはこれまでも大きく報道されていますけれども、世田谷区は当然、
オリンピック・パラリンピックはさておき、これまでも受動喫煙についての取り組みはしてきていると思いますけれども、ここで何か新しいこれまで以上の取り組みというのは予定されているんでしょうか。
◎宮崎 副区長 今協議していますのは、桃野委員からもお話がありましたように、この間もやってきておりますが、例えば指定区域を決めてきているということから一歩抜け出て、地域全体でそのような取り組みができないかとか、それからいわゆる分煙をもう少し徹底していく部分の中ではもうちょっと環境を整備しなければいけないのか。
例えば今回取り組みですが、三軒茶屋の喫煙場所については、この間も区民の方からかなり苦情等をいただいています。少しそこを改善すべく環境を整えたところですが、先日ちょっと行ったところ、さらにまたそこに輪をかけた形で喫煙者がいらっしゃって、そこはまた何とかしなければいけないなとは思いますが、そういう形で一歩一歩整備していかなければいけないという状況があろうかと思っています。
◆
桃野よしふみ 委員 また恐らく
オリンピックが近づいてくれば、多分たばこの問題というのはどんどん注目されていくと思いますので、ぜひこれをきっかけにさらに進めていただきたいと思います。
◆あべ力也 委員 東京に五十年ぶりに
オリンピックがやってくるということで、世田谷区も東京の一員として成功に向けてさまざまな取り組みをしていくということに関しては、我々も推進をしていく、投資をしていくという立場は変わりはないわけですけれども、現代の
オリンピックにおいて、いろいろ開催地でまず問題になるのは、
オリンピックを開催するに当たってのコストの問題というのは避けて通れない話ですよね。
ロス五輪以降、スポンサーシップが華やかになって、民間のスポンサーのお金を随分利用して大会運営をしていくというようなことが一般化されてきて、東京
オリンピックもそういう形の部分というのは大分進んでいくんだろうと思いますけれども、今、世田谷区の計画というのは、東京都も含めて、ほかの国の機関も含めて、さまざまな要請があることは事実なんでしょうけれども、今計画されている内容というのは、どちらかというと世田谷区の自主的な事業が主体であって、これを行政がある程度誘導していくということは僕は必要だと思うんですけれども、今後実施をしていくということに当たっては、例えば民間主導のやり方も考えられると思うんです。
例えば世田谷区が花火大会を実施しているような実行委員会形式のやり方というのも一つの検討に値することではないかと思うんですね。その上で、今回
オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けての世田谷区のさまざまな施策において、財政支出をしていくということの中で、どういうスポンサーシップのあり方でお金を集めていくのか、世田谷区の財政に余り負担をかけずに、どういう東京
オリンピックに、世田谷区として区民も含めて参加をしているのか、いけるのかということは、私は一つの課題だと思うんですね。この点について、世田谷区としてはしっかり整理をしていくべきだと思うんです。
その上で、今申し上げましたスポンサーシップの問題もそうですし、あと、私は何回もずっと言ってきていますけれども、例えばクラウドファンディング的なもので、ダイレクトに区民の皆さんに資金協力をしていただく寄附制度のあり方、そういうことも含めて、
オリンピックに当たってのさまざまな施策の展開については、こうしたコスト意識を度外視しては検討していけないということでありますから、その点についても区としてはしっかりとした考えを持っていただきたいと思うんですが、この点については、副区長、どうですか。
◎宮崎 副区長 先般もちょっと申し上げましたように、今あべ力也委員からも御紹介がありました、かなり企業体も動く
オリンピックに変容しつつあるという中で、世田谷区も財政の負担感も含めて区民にも当然、ある意味どこまで区としても支出していくのかということをお知らせしながら進めていく必要性があろうかと思っています。
その中で、一つは悩みどころですが、この間、少し交渉がとまっている状況は、リオが終わらないと全ての企業体が動けないというところがあるものですから、そこは組織委員会ともどもですが、まさに交渉ができていないという状況があります。
先ほど各所管でこういう取り組みをと手を挙げてきてくれている部分を、何とか一つ一つクリアしていきたいなと思いますが、当然そこにも財源が伴います。
そこで、先ほどホストタウンの御紹介をしましたが、そこのメリットは、交流事業が認められますと、国費二分の一というのはほぼ見えていますので、そこは何とかうまく活用していきたいというのが一つ。それから、ハード整備については、この間、いわゆるPPPとかPFIとかいう方式を言われていますが、そこに近いものの部分で各自治体も動き始めると思いますので、そういう研究はやはりうまく取り入れて、世田谷区としても使える財源があるのであれば、そちらのほうと競合したい。
ただ、ハード系の問題については公共施設ですので、いわゆるスポンサーがついたとしても、運用のほうは一過性で終わったとしても結局最後残りますので、そうするとそこの管理の問題まで踏み込んで議論していかなければいけないということもありますから、そこはやはり時間をいただいて、年内中ぐらいまでに取り組み方針というものを定めていきたいと思っていますので、その間をいただいて、今のような検討課題も含めてクリアしていきたいと思っています。
◆あべ力也 委員 もう一点聞いているんですけれども、実行委員会形式的な考え方というのはどうですか。
◎宮崎 副区長 そこも、企業を指名できるかというのが今は見えていません。ただ、既に走り出したのは、いわゆる懇談会という形のもので、企業体も含めて現時点では世田谷区というところに限定となりますけれども、その方式を多分どの自治体もとり始めると思うんです。
そうすると、例えば自治体間の連携も出始めたときに、例えば鉄道事業者などは一線につながっていますから、この自治体だけを相手にするわけにはいかなくなりますから、そうすると、こことここがつながってくるというようなことになりますから、そういう方式は今取り入れ始めようとしています。
◆
石川ナオミ 委員 先般視察に行ったばかりですので、それにかけて伺いたいと思います。
やはりこの中でも来訪者へのおもてなしということがありました。私たちが視察先で大阪の観光についてお話を伺った際に、大阪などは結構おばちゃん精神で、コミュニティーのツールとしてはあめちゃん、あめを使ってというようなことがありました。そういうコミュニティーを広げていく、コミュニケーションを広げていくというところでも非常にうまく活用してるなというようなこと、一つ一つが学びにもなりました。
そういったところで、先ほど他の委員からもありましたが、町会・自治会に働きかけていくとか、商店街におもてなしということを働きかけていくときに、例えば今世田谷区の強みとして、アピールポイントとして、ツールではないんですが、どういうものを生かして皆さんに浸透させていくか、おもてなしということを広げていくかということをお考えなのかというところを伺いたいと思いますが、副区長、いかがですか。
◎原田
総合調整担当参事 今、先ほど申しました取り組み方針を定めております。その中で、若手職員からのアイデアも募集しているところなんですけれども、その中から出てきたアイデアの一例として、世田谷区は親切な町だろうということで、
オリンピックのレガシーとして、世界一親切な町世田谷を残したいという御意見も出ています。そういった声を集約しながら、世田谷区のロゴというか、キャッチフレーズというか、それについても今後定めてまいりたいと考えています。
○
岡本のぶ子 委員長 それでは、ここで理事者の入れかえを行いますので、五分程度休憩したいと思います。
午前十一時三十四分休憩
──────────────────
午前十一時三十九分開議
○
岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
それでは、(7)公益財団法人せたがや
文化財団改革委員会の検討状況について、理事者の説明を願います。
◎清水 文化・
芸術振興課長 公益財団法人せたがや
文化財団改革委員会の検討状況について御報告します。
公益財団法人せたがや文化財団は、1、設置目的にあるように、幅広い文化・芸術活動を展開するとともに、区民の多様な文化創造活動及び市民活動並びに交流活動を支援することにより、地域文化の振興と心豊かな地域社会の形成に寄与することを目的に設置され、事業展開を図っております。
昨年、公正取引委員会及び労働基準監督署からの指導等を受け、それに対し真摯に対応してまいりました。改革委員会は財団の目的を着実に実現していくため、改めて課題を抽出し、検討を重ね、意見を提出することにより、財団がより一層適正な運営ができるようにすることを目的として設置したものでございます。
2の委員会及び所掌事項につきまして、委員会名簿は別紙のとおりでございます。所掌事項につきましては、労働基準監督署や議会からも御指摘をいただいた財団運営と個人業務委託のあり方等を検討し、考え方や意見等を意見書としてまとめ、改革委員会より財団理事長宛てに提出をいたします。
3の検討の進捗状況でございます。おおむね二回の検討委員会で一つの項目を検討いたします。これまで三回開催されており、財団運営と個人業務委託のあり方について、第一回、第二回で協議いたしました。
検討状況としてお示ししてございますが、第一回では、財団の働く環境の全体像を理解していただくということから、組織や人員、就労形態等について説明し、質疑応答を行いました。個人業務委託については財団として課題認識があったことから、平成二十六年度、文化生活情報センター就業形態のあり方検討委員会を内部で立ち上げ検討し、個人業務委託から契約職員へ切りかえての採用、個人業務委託の契約の仕方の見直しを反映し、一定の評価をいただきました。
第二回では、労働基準法に規定する労働者の意義について、また公演を行う際の財団と公演制作にかかわる事業者との関係性について御意見をいただきました。課題の把握と、そして個人業務委託について、一つは、個人業務受託者に事業者性が認められ、この形態が適切と判断され継続する業務。一方、個人業務受託者に労働者性がある場合の対応策として、状況に応じて雇用や法人への業務委託などへの切りかえが適切であると判断される業務があるとの考え方が示されました。
第三回では、財団における有期雇用契約のあり方について検討しています。規則及び今後の財団運営上の課題などについて説明と質疑がございました。
4、財団の今後の取り組みでございます。改革委員会は三つの所掌事項について検討し、意見書としてまとめ、財団理事長に提出いたします。財団は今回の議論を踏まえ、区と協議しつつ、平成二十九年度の実施を目指して事前の準備をしてまいります。その他の検討事項につきましても並行して検討を進め、適正な財団運営に向け、準備を進めることとしています。
5の区の対応でございます。改革委員会で個人業務委託のあり方を中心に検討がされ、一定の方向性が示されました。財団はこの検討内容を受け、実務的な検討を行い、個人業務委託と今後検討される項目でございます勤務形態のあり方等にも関連いたしますが、整理、運用を図ることになります。区は、財団が一層適正な運営を図っていくことが必要であるとの認識に立ちまして、早急に個別の事案を整理するよう指示したところでございます。今後も引き続き、必要な指導、調整を行ってまいります。
報告は以上です。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
桃野よしふみ 委員 区の対応の中で、個別の事案を整理するように指示したとなっていますけれども、これは具体的にどういうことですか。
◎清水 文化・
芸術振興課長 今御説明の中で申し上げました個人業務受託者に事業者性が認められ、個人業務委託という形態が適切として継続するか、あるいは労働者性がある場合の対応策として、雇用や法人への業務委託への切りかえが適切であるかということを整理していくということでございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
岡本のぶ子 委員長 では、(8)世田谷区立平和資料館の
全館オープンについて、理事者の説明を求めます。
◎若林 人権・
男女共同参画担当課長 世田谷区立平和資料館の
全館オープンについて御報告いたします。
まず、1主旨でございます。平成二十七年八月十五日に開設いたしました世田谷区立平和資料館につきまして、当初未開設でございました多目的室を本年八月十五日から開設し、
全館オープンといたしますので御報告するものでございます。
2につきましては、
全館オープン後の施設の概要でございまして、昨年から御利用いただいております常設の展示室、ライブラリー、授乳室やトイレに加えまして、多目的室がオープンいたします。
次に、3の多目的室の概要でございます。面積がおよそ六十二平米で、縦の長さが九・五メートル、横の長さが六・五メートルの広さでございます。位置としましては、玄関を入っていただいて左側の奥になります。活用内容としましては、企画展等を行うスペースとワークショップや簡単な打ち合わせ等ができるスペースを設けます。両スペースの間仕切りは固定的な壁等を設置せず、可動式の間仕切りを設置することを考えてございます。
4の多目的室の今後の予定でございます。展示スペースにつきましては、八月十五日の
全館オープン日から本年十二月二十六日までは企画展「戦後七十年プラス1」を開催し、戦前・戦中の新聞記事の切り抜きの展示等を行います。ミーティングスペースにつきましては、企画展とタイアップしたワークショップ等を開催する場と、団体見学時の説明や見学後の意見交換等の場としてまいりたいと考えてございます。
御説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
岡本のぶ子 委員長 では、(9)世田谷区立大蔵第二運動場の休館期間の変更について、理事者の説明を願います。
◎渡邉
スポーツ推進課長 それでは、世田谷区立大蔵第二運動場の休館期間の変更につきまして御報告させていただきます。
主旨でございます。まず、本件につきましては、本年の二月二十九日に開催されました本委員会におきまして、大蔵第二運動場ESCO事業導入等に伴う休館について御報告させていただいております。御報告させていただいた時点では、平成二十八年十月一日から平成二十九年三月三十一日まで、半年間の休館を予定しておりましたが、その後、施設営繕担当部とプロポーザル方式により選定されましたESCO事業者と、できるだけ休館日を短縮すべく工期の詳細を調整した結果、全体の休館期間を約六週間短縮することが可能となり、休館期間を変更するものでございます。
2の変更後の休館期間でございますけれども、体育館、トレーニングルーム、宿泊施設等につきましては、平成二十八年十月一日より平成二十九年二月十七日までの休館期間となりました。また、ゴルフ練習場及び駐車場につきましては、さらに着工日を二カ月半ずらす調整がつき、平成二十八年十二月一日から平成二十九年二月十七日までの休館期間といたします。
3の区民への周知につきましては、「区のおしらせ」、区及びスポーツ振興財団のホームページ、大蔵運動場に表示物を掲示するなどにより周知してまいります。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
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○
岡本のぶ子 委員長 それでは、(10)世田谷区立尾山台地域体育館の工事休館について、理事者の説明を願います。
◎渡邉
スポーツ推進課長 それでは、世田谷区立尾山台地域体育館の工事休館につきまして御報告させていただきます。
1の主旨でございます。このたびの工事は、体育館の天井の耐震化と、アリーナに空調設備、エアコンを導入することを主な目的とした工事となっておりまして、その間について休館させていただくものでございます。
2の改修内容につきましては、記載のとおりでございますけれども、(1)の天井の改修工事は、東日本大震災をきっかけとしましたいわゆるつり天井の形式の落下を防止する対策工事でございます。(2)のアリーナにつきましては、空調設備工事のほか、音響設備の更新、また照明のLED化もあわせて行います。
休館期間でございますけれども、平成二十八年十一月一日から平成二十九年二月末までの四カ月間を予定してございます。なお、二階のトレーニングルームにつきましては、工事のない期間について開館するよう今後調整してまいります。
概算の経費については記載のとおりでございます。
周知方法についてでございますけれども、施設へのポスター等の掲出と区のホームページに掲載してまいります。
施設の概要については6に記載のとおりでございます。
説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 つり天井の耐震化というのは、ここ以外に、この同じ形状のつり天井のところで耐震化されていないところとかはまだあるんですか。
◎渡邉
スポーツ推進課長 体育館でいいますと、学校施設はちょっとわかりませんけれども、大蔵運動場についても面積等からつり天井形式になっているということが最近判明しまして、今後大蔵運動場についても耐震化を行っていく可能性がございます。
あとは、私のほうで今承知してございません。
◆藤井まな 委員 いまいちよくわからないんですけれども、つり天井かつり天井じゃないかという基準はどこにあるんですか。今の話で、最近つり天井だと発覚したという言い回しがよくわからないんですけれども。
◎五十嵐
スポーツ推進担当部長 今、渡邉課長から説明があったように、東日本大震災以降、東日本大震災でつり天井がおっこちてしまったという話がありました。それで結構すごい被害があったということで改正になったということで、具体的には天井高が六メートルを超えて、かつ面積が二百平米を超えるものということで、それは特定天井というような扱いで、そういったものについては今後改修するということになっています。
我々も総合運動場のアリーナがつり天井だとは思っていなかったんですけれども、詳細を施設営繕のほうで調べていただいたら、それについては該当するということで、大蔵のほうも改修工事をする。
ちなみに、大蔵第二の体育館についても、今回ESCO事業をするんですが、あそこも特定天井工事をあわせて行う予定になっております。
◆藤井まな 委員 わからない、回答がないのはいいんですけれども、ほかの体育館もそういう形状があり得るということなんですね。調べてみたらつり天井形式だったと。さっき、ここ以外は、学校施設とかは把握していないですけれどもという話だったんですけれども。
◎五十嵐
スポーツ推進担当部長 今、渡邉のほうではわからない部分があるんですが、施設営繕担当部のほうではしっかり把握しております。どこというのは私どもは把握していない部分があるんですが、施設営繕担当部としては把握していると聞いているというか、しているそうです。
◆
山口ひろひさ 委員 以前から、尾山台の地域体育館はもう随分、十何年前から温暖化で、空調をつけてくれというふうには言っていたんですけれども、なかなか体育館の構造上、いろいろ調べてもらって、いや、やっぱり空調はどうしてもつけられませんというのを僕は聞いたことがあるんだけれども、実際こういう形で今回つくのは非常にいいことなんですけれども、できるんだなということを今感じました。ぜひ頑張って、できないということを口にしないで頑張っていただきたいと思います。
それと全然別で、ここはほっとスクールが併設しているじゃないですか。そこら辺の影響は、この工事に関して関係ないんですよね。
◎渡邉
スポーツ推進課長 そこは特に影響はないということです。
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岡本のぶ子 委員長 それでは、(11)自動車損傷事故に係る
損害賠償額の決定について、理事者の説明を願います。
◎渡邉
スポーツ推進課長 それでは、自動車損傷事故に係る
損害賠償額の決定につきまして御報告させていただきます。
本件につきましては、五月二十五日に開催されました本委員会におきまして、事故の発生について御報告をさせていただいておりますけれども、改めて事故の概要から御説明させていただきます。
発生の日時ですけれども、平成二十八年四月二十四日日曜日午後七時二十五分ごろでございます。発生場所は、世田谷区大蔵四の六の一、世田谷区大蔵運動場駐車場敷地内で発生してございます。相手方につきましては、(3)に記載のとおりでございます。
事故の内容につきましては、裏面の現状図等もごらんいただきながらお願いいたします。世田谷区立大蔵運動場体育館で開催されておりました世田谷区空手道選手権大会へ来場するために、大蔵運動場の駐車場に乙車両が駐車してございました。大会が閉会しまして、車両内で体育館から戻る妻子を待っていたところ、隣接する大蔵第二運動場のゴルフ練習場の練習用のゴルフボールが乙車両に当たり、車両の一部を損傷させたものでございます。
表面にお戻りいただきたいと思います。損傷の程度でございますけれども、相手方車両の前部、フロントガラスを損壊させたものでございます。過失割合ですけれども、世田谷区が十割でございます。
相手方への
損害賠償額につきましては、十三万九千八百二十八円でございます。こちらにつきましては、特別区自治体総合賠償責任保険より全額補填されることになっております。
なお、専決処分日については、平成二十八年七月十二日でございます。
私からの報告は以上です。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 これはもしかしたら、この間、同じ話を誰かが質問しているのかもしれないんですけれども、ゴルフボールが防球ネットの六十メートルの高さを超えたのか、それともどこか一部穴があいていてそこを通ってしまったのか、そういうところは全部判明したのですか。
◎渡邉
スポーツ推進課長 六十メートルを超えたのか、どこから飛んできたのか、現場のほうではわからなかったです。ネットもおろしまして確認したんですけれども、物すごく広いネットですから、穴というのもどこか特定もできずに、原因はわかっておりません。
ただ、間違いなく大蔵運動場で使用しているレンジボールがそこを抜けて相手車両に当たったと。ゴルフ場を管理するゴルフの専門家の方ですけれども、直接当たらずとも、大きくバウンドをして、ツーバウンド、スリーバウンドして当たってもやっぱり割れてしまうということが、ゴルフボールが当たった場合にはフロントガラスが割れてしまうということで、直接どこから抜けたということは判明しておりません。
◆藤井まな 委員 物理的に、僕はそこまですごく詳しいわけじゃないですけれども、物理的にあそこの練習場から高さ六十メートルのネットを超えるような打球は、普通は打てるものなんですか。
◎渡邉
スポーツ推進課長 ゴルフを管理している方々、ゴルフの練習場をよく見ているんですけれども、前回も御報告しましたが、六十メートルというのは、日本の中では一番高いレベルのネットです。それじゃ超えないのかというと、意図としてやれば超える方はいらっしゃる。
◆藤井まな 委員 意図として超えることはできるという話だったんですけれども、ほぼ普通ではありえない高さだと思うんですね。だとするんだったら、絶対網を抜けているわけです、普通に考えたら網を抜けているんですね。それが根本的に原因がわからなかったというと、同じことが二回目、起こる可能性があると、多分今ここにいる人間は誰もが思っていると思うんですけれども、そのことに関してはどういう見解なんですか。
◎五十嵐
スポーツ推進担当部長 その点については、先般も御説明させていただいたと思うんですけれども、今回の大蔵第二のESCO事業の関連ということで、今問題になっているゴルフ練習場のネットについても改修いたします。これがあったからというわけじゃないんですけれども、もともと改修するつもりでいたんですけれども、そういった意味では安全性は確保できると思っております。
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岡本のぶ子 委員長 では、(12)平成二十七年度
消費生活相談の概要について、理事者の説明を願います。
◎安間
消費生活課長 平成二十七年度の
消費生活相談の概要について御報告いたします。
資料をごらんください。1、
消費生活相談の件数でございます。平成二十七年度に寄せられた相談件数は六千百三十六件で、前年度に比べ六十件減少しました。ここ数年の傾向については右のグラフのとおりで、最近三カ年を見ますと六千件台で推移していることがうかがえます。
次に、2、相談の特徴でございます。契約当事者の年齢別件数の表をごらんください。男女別では女性が三千三百九十三件、男性が二千四百十九件で、約五五%が女性からの相談でございます。年代別では四十代が一番多いものの、七十歳以上の相談が千百十件、約二〇%を占めております。また、二十九歳以下の相談も八百十四件、約一三%と、幅広い年代から相談が寄せられており、この傾向というのは二十六年度と変わりございません。
多く寄せられた事例については、恐れ入りますが、裏面の表をごらんください。最も多かったのはスマートフォン、パソコン等への不当・架空請求で、十代から七十代までの各年代層で最も多く、合計で千六百二十件、相談の約二六%を占めてございます。
次に多かった事例は、賃貸住宅の敷金や原状回復費等に関するもので、三十代以降で多く見られます。相談の多い事例については、この上位五位というのは二十六年度と順位に変わりはございません。
3、相談の処理件数については、右側の円グラフをごらんください。相談員が自主解決の方法をアドバイスする助言が三千四件で最も多く、アドバイスをした上で弁護士相談など専門機関の情報を提供した情報提供が千八百七十八件、また相談者がみずから事業者と交渉することが困難な場合、相談員が直接事業者とやりとりするあっせんが五百九十四件となっております。
他機関紹介でございますが、相談そのものが業務範囲外といいますか、例えば消費者ではなく中小のお店、企業さんなど事業者からの相談でありますと、それは別の相談機関があるのでそちらの機関を紹介するといったような場合で、そちらを機関紹介としてございます。
消費者被害の回復については、助言によるクーリング・オフでの被害回復やあっせん解決による被害額の返還などによるものがございました。
4、今後の対応ですが、消費者被害救済を進めるために
消費生活相談を充実させていくほか、トラブルの未然防止のための啓発として、発行物やホームページ、出前講座による情報提供に努めてまいります。また、急増するインターネットトラブルを防止するため、昨年始めましたインターネット安心講座を継続して実施するなど、啓発事業の充実を図ってまいります。また、組織改正を契機に産業団体や事業者等との連携、協働をさらに深めまして、新たな啓発機会や情報提供の場の拡大を図ってまいりたいと思います。
なお、平成二十七年度
消費生活課事業報告概要を作成しまして配付しましたので、後ほどお目通しいただければと思います。
御説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆あべ力也 委員 いつもこれが出てくるときに言うんですけれども、いろいろ相談の統計というのは出てきているんですけれども、解決をしたのか、それとも未解決なのかというような統計資料というのが毎回ないんですが、追跡に関してもやっていただいたほうがいいと思うんですが、その点については要望しておきます。
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岡本のぶ子 委員長 それでは、(13)世田谷清掃工場対策検討委員会の検討状況について、(14)世田谷清掃工場の
作業環境測定結果について、関連いたしますので、一括で理事者の説明を願います。
◎大石 管理課長 まず、世田谷清掃工場対策検討委員会の検討状況について御報告いたします。
本件は、四月二十五日の当委員会に中間報告を御報告した後の検討状況を報告させていただくものです。
資料のかがみ文に、検討状況のポイント等をまとめて記載させていただいておりますが、検討内容については清掃一組の文章をごらんいただきたいと存じます。
一枚めくりいただきまして、世田谷清掃工場対策検討委員会平成二十八年の検討状況についてをお開きいただきたいと思います。
一ページには、検討委員会の構成委員と検討経過を記載してございます。検討委員会では今年度に入ってから、特別委員として外部の専門家の意見も聞きながら、プラントメーカーとの協議も行い、検討を進めております。
次に、二ページの世田谷清掃工場の現状及び作業環境改善に関する記載の大部分は、既に当委員会で御説明した部分でございますが、炉室内の封じ込め対策として、エポキシ樹脂系塗料による炉室壁の再塗装を試行したところ効果が見られましたことから、今年度よりこれを開始し、既に昨年から実施している対策、例えば機器類の二重化ですとか、炉室内の洗浄等、本年度からの追加対策、消耗品の交換、炉本体の技術テスト等を着実に実施することで、中期的に安定稼働を可能としております。
三ページをごらんください。これまでの故障の傾向を分析し、ガス化炉における流動不良、燃焼溶融炉における閉塞と冷却水の水漏れの対策が必要であるとしております。そのため運転管理を強化し、連続稼働日数を見直して計画停止をふやすとともに、機器点数の低減と仕様書変更等を行った上で、長期的見通しに記載のように、対策効果の検証とあわせて整備工事の内容を継続的に検討するとしております。
整備工事の実施に当たりましては、二十三区の安定的なごみ処理の観点から、清掃一組の一般廃棄物処理基本計画に盛り込むことが今回明記されております。
資料のかがみ文にお戻りください。ただいま御説明申し上げたことを含め、主なポイントとして整理、記載しております。
今後の予定ですが、現在検討委員会としての文言調整を行っており、今後、二十三区調整や清掃一組としての手続に入ることから、最終報告の確定までにはしばらく時間を要する見込みでございます。取りまとめ次第、情報提供させていただきますが、その時期は九月下旬と見込んでおります。その後の直近の当委員会において、改めて報告させていただきたいと思います。
続きまして、世田谷清掃工場の
作業環境測定結果について御報告いたします。
七月七日に世田谷清掃工場から
作業環境測定の結果及び今後の対応について報告があり、委員の皆様には速報として情報提供させていただきましたが、改めて御報告するものです。
四月から二炉とも通常稼働を再開しており、現在定期点検を実施中ですが、その前の六月二十九日に
作業環境測定を行いました。結果は資料の裏面に記載のとおりですが、炉室地下一階が第一管理区域、それ以外の階は第二管理区域の評価となりました。今回、三フロアが第二管理区域、すなわち作業環境の改善の余地があるという評価となっておりますが、表の下の米印にございますように、国のダイオキシン類ばく露防止対策要綱により、第二管理区域でもガス状ダイオキシン類の濃度が一ピコグラム未満の場合は通常の保護具で対応可能とされておりまして、今回は通常の保護具で作業可能という結果になりました。
しかしながら、清掃一組といたしましては、通常の保護具での対応が可能とはいえ、やはり作業環境改善の余地があるということで、先ほどの報告において御説明いたしましたが、御指摘の樹脂系塗料による再塗装など、さらなる対策を中間点検に実施すると伺っております。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
高岡じゅん子 委員 まずは、今の作業環境の悪化のことについてなんですが、中間まとめの二ページ目のところの、効果が高いというエポキシ樹脂系の塗装というのは、この測定のときにはまだ半分とか一部しかできていなくて出てしまったと理解したらいいのか、それとも四月からやって六月にはできていたんだけれども出ちゃったのか、その辺のタイミングがちょっとわからないんですが、効果が高いというのはどうやってわかって、再塗装を始めたのは六月なので、この測定のときには間に合っていなかったということなんですよね、きっと。その辺、ちょっと時間の系列がわからないのでそれを教えていただきたいです。
それと、効果が高いはずなんだけれどもどうなったかというのを、次もまたどこかの時点で精密測定をきちっとしていただかないと、作業する側としても非常に不安だと思うので、簡易測定では大丈夫だったけれども、六月の点検の直前の二炉動いている状態で精密測定をしたら出たというふうに聞いているので、次の精密測定のタイミングをどう考えているかということをお聞きしたいと思います。
それと、連続稼働日数を九十日程度に今後するということなんですが、今までは何日だったかというのがわからないとどのぐらい厳しくしたのかがわからないのでお教えください。
それと、長期的見通しの一番最後の文の整備工事の実施は一般廃棄物処理基本計画に盛り込むというのは、とても官僚的な言葉で、つまり抜本的に建てかえとかを検討せざるを得ないということを言っているのかというのがちょっとこれだとわからないので、そこを三点お願いいたします。
◎松下 清掃・
リサイクル部長 まず、一点目、エポキシ樹脂系塗料の再揮発防止効果に関連してでございます。
まさに委員今御発言の中でもおっしゃったとおりでございまして、試験的に塗装をさまざまな塗料について行っていた。実はエポキシ系ではない塗料については、昨年度中にも再塗装を行っていた。それ以外のもっといいものがないかということを、昨年度中から複数種類手がけて、かつ温度管理も何度だったらこれぐらい、何度だったらこれぐらいという温度上昇のぐあいも含めて実験的に測定を積み重ねてきた中で、非常に意外なことだったんですけれども、エポキシ系の樹脂というのは極めて一般的な素材でございます。どんな建物、工場でも、床材などに大抵使っている、ある意味技術的には新たに発見された塗料ではなくて、日本中に当たり前に使われているような塗料でございましたが、それが意外なことに非常に効果があるということがわかったので、これを順次塗り始めたその矢先でございます。
実は、工場の中も平面な壁ばかりではなくて、非常に立体的な部分がございまして、一面塗装するのにどんなに急いでも一カ月、通常のさまざまな作業や点検をしながらでございますので、普通のペースですと大体二カ月ぐらいかかると。ということで、この効果があったこと自体は明確に確認がされておりますが、それのまさに途上であったということで、これを順次フロアとしても面としてもどんどん広げていく、これからの取り組みを進めていくと一部事務組合からは聞いております。
関連しまして、簡易測定については、いわゆる手で持ってどれぐらいかというレベルを把握するレベルのものは、それこそ極論しますと毎日行っているわけですけれども、委員から御指摘のあった定期測定につきましては、基本一カ月に一回のペースで
作業環境測定は行うこととしております。
清掃一部事務組合全体としましては、年間複数回の
作業環境測定というのを全部の清掃工場については行う、それを対外的にも公表していくわけですけれども、世田谷清掃工場の場合は、今般の経緯も踏まえてさらにそれを手厚くやっている。その中で何らか懸念のあるような状況があれば、いち早く地元世田谷区にも情報提供いただき、それを私どものほうで、まさに先般も情報提供させていただいたように、区議会にも急ぎ情報提供し、その直後の直近の委員会で御報告を差し上げるという対応をとっているということでございます。
それから、次の御質問で、今後の対策として連続稼働日数を九十日程度にしようというものは、もとは何日ぐらいであったのかということでありますけれども、清掃一部事務組合では、現在は連続稼働日数百二十日を基本的には目指しているということでありますが、これまでの操業状況などを、私どものほうでもその都度の報告を受けている中では、正直申しまして、百二十日を目標にして頑張り続けて途中で何かのトラブルで長期とまるというよりは、未然に早目に手をつけていくほうがはるかにいいのではないかと。
この間、管理課長からの説明の中でも申しましたけれども、部品の交換頻度などについても、例えば過去にA部品は三年に一度、B部品は一年に一度の交換であったというようなものを、例えばA部品は二年に一度に短縮をし、B部品は一年に二回取りかえるようにするなどのことが必要であったり、または部品交換がそもそも要らないような部分であれば、ボルトナットどめだったところを溶接に切りかえてしまえというようなことなども含めて、一部事務組合とはこの間やり取りをしてきております。
こういったメンテナンス全体の中で、よりリスクを大きくなってからびっくりして対応するというような形の対応ではなくて、未然にそれをキャッチして、小さいうちに食いとめるということができるような形の、いわゆる機械のメンテナンスもさることながら、日常的な維持管理についても行っていくべきということを、この間、地元区としても一部事務組合とのさまざまなやりとりの中で主張してまいりまして、今回のこの故障停止低減対策、中間点検の回数をふやしていくということについては、地元区の主張も酌みとられたものと考えております。
それから、最後の御質問でございます。一般廃棄物処理基本計画に盛り込むという記載でございますが、前回、中間の御報告を差し上げた際には、一般廃棄物処理基本計画に盛り込むことも求められるというような、やや引いたといいますか、ニュートラルといいますか、そういう表現であったわけですけれども、今回はその方向性を明確に示すように求めてまいりまして、これはそのように文言を今まとめるべく調整中ということであります。
ちなみに、この一般廃棄物処理基本計画のスケジュールでございますが、これは四月の当委員会でも御報告させていただいた資料の中に参考としてもお示ししているところですが、現在の一般廃棄物処理基本計画は平成二十七年の二月に改定をして、二十七年の四月から計画期間がスタートしている十五カ年計画でございます。
これを直近の改定時期、国の一般廃棄物処理基本計画の改定について国のほうで指針を定めておりますが、その指針によりますと、平成三十二年ごろの改定が見込まれるわけですけれども、私どものほうではそれを少しでも早くから今般の対策効果の検証であったり、また今委員からも触れられた整備内容、ガス化溶融炉の大改修工事を施して、ガス化溶融炉を継続するのか、全面建てかえにするのか、それともガス化溶融炉の本体部分のみを違う形式の炉に置きかえるのかという整備内容の検討作業も、この一般廃棄物処理基本計画の改定の検討作業の中で行っていくという形で、今般中間のまとめで位置づけられました。この間、最終報告に向けてのさまざまな議論などを行っていく中では、整備内容の三つの形式のいずれを採用していくのかということについて、今回明確に方向を出すには至っておりません。
今回の当面の対策、さらに今年度から始めている追加対策、先ほど申し上げました樹脂性塗料による再塗装、また今回報告の中で出ております点検などについて手厚くしていく、こういった取り組みの効果を見きわめていく必要があるだろうと、私どもとしてもそのように判断しているものでございます。長くなりましたが以上です。
◆
高岡じゅん子 委員 端的に、次はいつ作業環境を測定するのかというのを、日にちがわかっていらっしゃるようでしたら教えていただきたいと思うんですが。
◎大石 管理課長 ダイオキシン類の測定につきましては、今現在一炉稼働ですので、中間点検が終わって二炉稼働になってから、八月の下旬以降ということを伺っております。
◆藤井まな 委員 八月の下旬に新しく測定して測定結果が出るとこんな質問は意味はなくなるんですけれども、推定原因として、気温上昇に伴い過去に壁に付着したダイオキシン類の再揮発が考えられますという、多分そういうことであるからこそ第二管理区域というのは皆さんにとっては想定内なんだと思いますけれども、考えられますということは、逆に想定外の可能性もあるということだと思うんですけれども、今想定外のことで第二管理区域になるとしたら、どういうことが想定されるんですか。
◎松下 清掃・
リサイクル部長 昨年度、いわゆる接続部分からの漏れであったり、清掃工場というのは巨大なプラントでございますので完全密閉ではありますが、点検の際などはそれをあけなければいけないということで、そういう際の漏れなどの原因としては、これは考えられるではなくて、間違いなくあるわけです。それを低減していくためのさまざまな取り組みをこの間行ってきたわけですが、今回の第二管理区域の原因は、私どもとしては一組の説明は正しいのではないかと思っておりますが、考えられるとすれば、先ほど申し上げました再揮発以前に既に対策を講じていたであろう部分で実はし切れていなかった部分が、例えば何らかの接続部分からの漏れが解消し切れていなかった部分があったというようなことは、可能性としてはあるかと思います。
◆藤井まな 委員 つまり、八月下旬の調査のときに再び第二管理区域だった場合は、やはりそういうことが考えられる状況になるという判断でよろしいですか。
◎松下 清掃・
リサイクル部長 今回も測定ポイントが複数ございますけれども、このフロア単位で見ましても、先ほどのエポキシ樹脂性の塗料で四面全部塗装が終わっているフロアは実は一つもございません。一面終わっていますとか、このフロアは全く未着手ですとかいう部分が多々あります。これをやはり急ぎ、今回のような測定結果となったことも踏まえて作業をスピードアップしていくと伺っておりますし、私どもとしてもぜひそういうふうにしてほしいと思っておりますが、そのような状況と出てきた測定数値との兼ね合いもありますので、今の段階でこうなったらこうであるという全てのケースを予測することはなかなか難しいと思いますが、芳しくない数字が出たら、当然一部事務組合に厳しく原因究明と対策を申し上げてまいります。
◆藤井まな 委員 全部塗れていないところがあるから、気温上昇に伴ってダイオキシンの再揮発が考えられる状況が八月末もあり得るということだと、今の答弁だとそういうふうにとれるんですけれども、その次の調査のときには、その言いわけは通用しないですよね。
◎松下 清掃・
リサイクル部長 先ほど私がお答え申し上げた中で、一面塗装するのに一カ月から二カ月ほどかかりますというふうなことを申し上げました。実はパズルのように機械が組み入っている中での塗装ですので、スプレーガンでぴゅうっとやれば一回で終わってしまうという種類のものではないものですから、どうしても時間を要してしまう。これにはやはり、本来の清掃工場本体の稼働をしっかりやってもらいたいということを私どもとしては一部事務組合に第一義に言っていっている、それと並行しての作業になりますので、七月、八月までに全面全てをやり切るというのは、場所によっては足場も組まなければいけない場所もございますので、なかなかそれは難しいかなと考えております。できるだけ早くの実施をこの間も求めてまいりましたし、今後も一部事務組合に求めてまいります。
◆藤井まな 委員 なので、八月の末の結果じゃ判断できないんですよねという話を今させていただいて、その次に調査、測定するときには今言ったことの言いわけは通用しないんですよねということを聞いているんです。
◎松下 清掃・
リサイクル部長 私が言葉足らずな部分があるかもしれませんけれども、マルかバツかというふうに明確に切り分けることはなかなか難しいですということを申し上げているわけです。これが明らかにというふうな数字が出てくれば、原因に応じた形の対応を即刻とってもらいますけれども、数字として第一、第二、第三という管理区域の測定手法自体も非常に細かなものなんです。
例えば一つのフロアを基本二十カ所、メッシュに区切って測定するんですね。その中で最高の値と最低の値と平均値というものを組み合わせて、その上で、微妙な数字の場合、より悪いほうに判断するというのが国の環境測定に関する指針の中で定まっておりますので、それに基づいてやっていっているわけでございます。したがって、第二というふうになったら、そのフロアが全部悪いと必ずしも言えないという要素も実はあるというところで、今回フロア単位で御報告申し上げざるを得ないのですけれども、現実にそれによってとっていく対策というのは、その詳細な数字の出方によっても変わってくるという要素もあるというところだけ御理解を頂戴したいと思います。
◆
高岡じゅん子 委員 要望です。こういうふうに煙突の先から出る空気はとてもきれいにするために努力をしていて、きちっとやっていて、それは想定内だったからなんですけれども、これは想定外だったので、どうしても炉室の中に空気が出ていて、そして、そこは普通の換気扇とかロスナイ程度の換気扇で、天井の換気孔から外に出ているわけなんです。
そこの天井の換気孔から出ている空気について、一回測定してほしいということをずっと生活者ネットワークは、何回か言っていると思うんですが、ぜひこういう事態を踏まえて、天井の換気孔、炉室の空気が外気に出るところについても一遍空気の測定をしていただきたいということを要望しておきます。
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○
岡本のぶ子 委員長 (15)自動車事故の発生について、理事者の説明を願います。
◎辻
砧清掃事務所長 自動車事故の発生について御報告いたします。
今月九日土曜日午後二時三十分ごろ、祖師谷三丁目十一番二号マンション成城ハイムの敷地内で発生したものでございます。
恐れ入りますが裏面をごらんください。砧清掃事務所職員の運転する収集車両が、マンションの敷地内集積所で可燃ごみの収集を終えて敷地から道に出ようとした際に、逆に一般乗用車が敷地内に入ろうと近づいてまいりました。そのため、当事務所の収集車両が一般乗用車の進路を譲るべくバックしたところ、後ろに駐車していた乙の車両に接触したものでございます。
表面にお戻りください。損傷の程度でございますが、乙所有の後部ドア部分の一部損傷でございます。人身等はございません。また、当方の車両についても損傷はございません。その後の対応でございますが、乙とは誠意を持ってお話し合いをさせていただいているところでございます。
後方の確認について、運転手の目視及び同乗する収集職員による誘導を徹底するよう、指導注意するとともに、所内周知を図ったものでございます。大変申しわけございませんでした。
説明は以上でございます。
○
岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
岡本のぶ子 委員長 次に、(16)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
岡本のぶ子 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。
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○
岡本のぶ子 委員長 次に、2資料配付ですが、補足説明などはございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
岡本のぶ子 委員長 それでは、資料については後ほどごらんになってください。
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○
岡本のぶ子 委員長 次に、3協議事項に入ります。
(1)行政視察の成果についてですが、先日実施いたしました行政視察は、皆様の御協力により無事終了することができました。この成果につきましては、今後議会活動を通じて行政に反映させていただきたいと思います。
今回の視察を通じまして、御感想があれば御発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◆
桃野よしふみ 委員 大阪の観光局を視察したわけですけれども、非常に印象に残ったのは、いわゆるマーケティングということにしっかり取り組んでいるなと。数字もしっかり持っていましたし、どこの外国人がどこから入ってきて次はどこに行くのかとか、すごく数字を持っていましたし、あとインタビューとかアンケートで、外国人の目線から見てどういうところがおもしろいのか、楽しいのか、どういうところが名所になり得るのかということもリサーチされていたので、いわゆるマーケティングの思想というのがしっかりできているなというのが印象に残りました。
◆藤井まな 委員 神戸のスポーツ施設を見させていただいてすごく感じたのは、古くから障害者の取り組みに対してすごく力を入れているんだなというのがあるのはもちろんなんですけれども、例えばプールの中に車椅子でそのまま入っていけるようにするというところは、純粋にそういう発想はすごいなと思いました。もちろんそれを世田谷区のプールで必ずつくれというとなかなか難しいとは思うんですけれども、ああいう感覚というのが大切だなと思って、それこそ障害者の方たちに対する配慮という一つの面なのかなと思ったので、これからスポーツ施設をつくる際は、どこまでやれば正解というのはないと思いますけれども、障害者の方たちにとって利用するときはどうなのかということをより考えていかなければならないんだなと再度認識させられました。大変勉強になりました。
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高岡じゅん子 委員 私も、神戸の昭和三十七年からやっているという取り組みに非常に感銘を受けました。さらに、長田区で一般の方たちと一緒にスポーツ大会をして、それをきっかけに災害要援護者への視点も地域でつくっているという取り組みが非常に参考になったので、その部分については、災害対策のほうの委員もやっていますので、そちらでも生かしていければと感じました。大変参考になりました。
◆平塚敬二 委員 私も神戸の視察をさせていただいて、高次脳機能障害の方たちがスポーツを通して回復していくというのを知って、それは保険を使ってやるんじゃなくて、自前で、自分のお金を払って来て、そういう訓練を受けて地域で機能を回復していくというのを見て、これは少しでも取り上げれば世田谷でもできるのかなと思いましたので、できるところから、少しでも世田谷で反映していただければと思いました。
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石川ナオミ 委員 私も、障害者スポーツのことについて、先進的な取り組み、非常に学ばせていただきました。やはり基本にあるのが、障害者だからとか、健常者だからと分けるのではなくて、一緒にやりましょうという根本的な考え方のスタートが違うんだなと、意識的な取り組みにおいても、まだまだ世田谷においては、どうしても分けて考えるというようなところもあるかもしれませんが、そういったところも含めて、これから障害者スポーツというのが大きく意識改革も含めて取り組んでいかなければいけないのではないかということを感じております。
それから、大阪の観光に関しましても、先ほども少し触れましたが、やはりいかにコミュニケーションを外国の方ととっていくかなんていうところでも、非常にマーケティングが、先ほど桃野委員のお話にもありましたが、大阪の取り組みは非常にうまいなということを感じております。来阪の目標数値も、かなり先の目標数値を立てておりましたが、今年度にもう既にクリアして、それ以上の数字になっているというようなこともございましたので、ある程度見込み、世田谷にどのぐらいの人数を見込んでとか、どういうふうな取り組みができるかというのを具体的にこれから示していかなければいけないですし、それをもっと区民の皆さんにうまくアピールしていくことも必要ではないかと感じております。
私もいい刺激を受けて帰ってまいりました。
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岡本のぶ子 委員長 以上で行政視察の成果を終わります。
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岡本のぶ子 委員長 次に、(2)参考人の出席要請について協議いたします。お手元の資料をごらんください。
この間、理事者と協議し、資料の案のとおり参考人招致を行うことで整理させていただきました。日程を含めて、資料のとおり参考人の出席を求めることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岡本のぶ子 委員長 それでは、そのように決定いたします。
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岡本のぶ子 委員長 (3)次回委員会の開催についてですが、次回は年間予定の九月一日木曜日午前十時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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岡本のぶ子 委員長 それでは、次回委員会は、九月一日木曜日午前十時から開催予定とすることに決定いたします。
以上で協議事項を終わります。
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岡本のぶ子 委員長 その他、何かございますか。
◆あべ力也 委員 お聞きしたいのは、旬の話題で、今ポケモンGO、世田谷公園なんかは随分ニュースにも出ておりますけれども、総理官邸なんかは既に官房長官のほうから声明を出して、官邸はセキュリティーがいいので特に対応しないということを出しておりますけれども、世田谷区の公共的な場所がたくさんあって、それに対する考え方なりなんなりということも整理する必要もあるのかなと思いますし、今後世田谷区としてそういうことをアナウンスメントしていくのか。
それと、ソフト自体、ここの場所にはそういうものがないほうがいいというような判断で、削除するとかそのようなことに関しても要望していくのか、その点について、どういう検討をされるのか。どなたがお答えがいいのか。
◎宮崎 副区長 実は今、具体的な名前も挙がった世田谷公園が、きのうの夕方の時点で非常に苦情を含めて殺到しまして、時間帯が正確ではないかもしれませんが、特に夕方に入ってきた話では、来られている来園者、公園をお使いになっている方が、ほとんど立っている状態で、区民まつりほどという、そこまでいくかとちょっと思ったので、その状態ではないと思うんですが、極端に言ったわけではないと思うので、そこのクレームが殺到しました。
それから、その殺到の中に子どもたちも一緒にいますので、そこが危ないということが一つと、プールの利用者から特に苦情が多く来ていまして、行っていないので大変申しわけございませんが、プールの外のところに素立ちしている方がだあっと並んでいるので、どう見てもプール利用者にとってみると非常に利用しづらいという声が上がったので、一応きのうの時点では、事業者を含めて、そこの対応を至急依頼しました。
と同時に、御利用されている方々を含めて、ホームページで二回ほどアップしている状況なんですが、特に安全上に危惧されそうなときは、今ホームページを出している状況ですが、そもそも論を解決しないとできないので、きょう、この後対策を練ろうということで、場合によっては事業者に、箇所が今世田谷公園の例で一番極端だったので御紹介しましたが、ほかにどこが今世田谷区内に出ているのかがわかっていませんので、そこは捕まえて対策を練るということを今考えています。
◎安間
消費生活課長 昨日、消費者庁と総務省が連名で、ポケモンGOについて注意喚起を出しまして、消費生活課でも、消費生活課のホームページの消費者被害情報というところにリンクを張らせていただきまして、その情報をのぞけるようになっているんですが、その情報の中で最後のところに、いわゆるポケスポットというんですか、そこを削除希望するURLも載ってございます。そういうのをリンクで張ってございますので、またそういうところも周知していきたいと思います。
◆あべ力也 委員 いずれにしても、事件事故につながらないように、後手後手にならないように、いろいろ対策等を検討していただきたいと要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。
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岡本のぶ子 委員長 以上で本日の
区民生活常任委員会を散会いたします。
午後零時三十九分散会
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署名
区民生活常任委員会
委員長...